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サイディングの症状別補修方法と費用まとめ

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サイディングは住宅の壁材として大変多く使われており、日本で使用される外壁材のうち、約7割から8割は窯業系サイディングが使われています。その理由は、工場で生産されているので品質も価格も安定しており、現場でも加工もしやすいというメリットがあるからです。

 

またデザイン性も優れており、レンガ調から木目調まで材質まで演出する事ができる他、カラーバリエーションも豊富に用意されているので、自分好みの外壁に変えられることができます。

 

一方で、窯業用サイディングは「熱を蓄積しやすく劣化もしやすい」というデメリットもあります。熱を蓄積しやすいということは、サイディング自体が膨張と収縮を繰り返しているので「ひび割れ」や「反り」が起きやすく、サイディング保護の役割を果たしている塗装にも塗膜の「捲れ」や「剥げ」を引き起こしてしまいます。

 

何も対策を行わなければ壁面の劣化は進み、最悪の場合住宅の躯体に影響を及ぼしてしかねません。サイディングの異常が現れる前に、適切なメンテナンスを行う必要があります。
この記事では、サイディングの補修について症状や劣化の状況についての解説。サイディングのメンテナンス方法とその費用について詳しく解説したいと思います。

サイディングの補修が必要となる症状とそれぞれの補修方法・補修にかかる費用


サイディングは加工しやすくコストパフォーマンスの高い外壁材です。その反面デメリットも多く、定期的なメンテナンスが欠かせません。

チョーキング

チョーキング現象というのを皆さんはご存知でしょうか?日本語では「白亜化(はくあか)」といいます。


塗装の表面が外部に晒されている状態時に、太陽光からの紫外線や外気温の熱そして雨や風に含まれる水分の湿乾の繰り返しによって、材質に塗装された表面の表層樹脂成分が劣化してしまいます。

 

その結果、塗装されている色の成分や塗料に含まれている顔料が、チョークの粉の様になって現れる現象のことです。

 

チョーキングの症状


サイディングの壁面、塗装表面を軽く触れるだけでサラリとした手ざわりがします。手を見てみると、劣化した塗料成分が粉末状になってチョークの粉の様に付着しているでしょう。

チョークの粉によく似ている事からチョーキングの由来になっています。

 

うっすらと粉が付着する程度であれば、軽度の塗装の劣化なのですぐに再塗装をする必要はありませんが、壁面を触った際に手に真っ白に付着する。又は、壁面の色味も褪せている様であれば、塗膜の防水効果は無くなっています。

 

このままの状態を放置しておくと、壁材の腐食やカビの発生を招き、ひび割れを起こしてしまい外壁の剥がれに繋がります。

崩壊はせずとも、壁の中の躯体に影響を及ぼしてしまいますので、すぐに再塗装をすることをお勧めします。

 

チョーキングの補修方法

 

チョーキング現象で粉をふいた様な状態の壁面は、塗料による塗膜の効果がないので再塗装の必要があります。

 

再塗装の前には、白い粉状になった塗料成分や顔料を綺麗に落とすことが重要です。

チョーキングの粉が残った状態で新しい塗料を塗ると、仕上がりが悪くなる他にも、塗料の密着力が低下して剥がれの原因になります。

 

チョーキング発生時の高圧洗浄はリスクが高い

再塗装する前には必ず壁面の洗浄を行います。

チョーキングの粉を落とす洗浄方法で、大変便利でよく用いられるのが高圧洗浄機です。ですが、高圧洗浄機の使用にあたっては壁面の材質や、施工方法によって適した洗浄を行わなければなりません。
目地やジョイントのある壁面では、高圧洗浄の水圧によって水が内部に侵入し、カビや腐食の原因になってしまいます。

 

また、目地やジョイントが無くても窯業用サイディングは水に弱く、チョーキング現象によって耐水効果の無くなっている壁面はもろくなっている可能性が高いので、強い水圧で洗い流してしまうとサイディングが割れる恐れがあります。

 

壁面の状態をよく確認して高圧洗浄機を使用するか、ホースで水を流しながらブラシで洗い流すかを選んで、適切にチョーキングの粉を洗い流しましょう。

洗浄を行うと洗った水が白く濁っています。壁を洗い流して濁った水が出なくなったら洗浄を終わり、壁面が乾くのを待って再塗装になります。

 

チョーキングの補修費用

 

外壁のチョーキング現象による補修は塗装の塗り直しになります。塗装の塗り直しに掛かる費用は、壁面を洗い流す費用と再塗装の費用が掛かります。高圧洗浄機でのチョーキングを洗い流す費用が1平方メートルあたり約3百円から5百円。

再塗装費用は、塗装に使う塗料の選択でも価格は変わってきます。さらに足場代や養生費、雑費などがプラスされ、1平方メートルあたり3千円~5千円が一般的な価格です。

 

サイディングの反り・浮き・剥がれ

外壁が反っている様に見え、サイディングが浮いている様に見える場合には、サイディング自体の劣化が始まって変形を起こしています。

このまま放っておくと、浮き上がったサイディングの隙間から雨水が入り込み、建物の躯体に悪影響を与えます。

 

反り・浮き・剥がれの症状


サイディングに塗膜した塗料は色合いの他に、サイディング自体を保護する目的があります。反りや浮きなどが起こるのは塗膜の効果が無くなった上に、外環境の影響でサイディングの劣化が始まって起こります。

サイディングは熱を保持しやすい特徴があるので、熱を持っている時には膨張し、夜間や早朝には冷えるので収縮します。

 

この現象をくり返す事で、サイディングが劣化して反りや浮きが起こり、サイディングを留めていた釘やビスから剥がれ落ちてしまいます。

 

反り・浮き・剥がれの補修方法

 

サイディングの反りや浮きには、ビスや釘による「増し打ち」が行われます。

反りかえった部分や、剥がれかかっている部分にビスや釘を打って平面の状態に戻します。

 

ビスや釘の増し打ちは、比較的小さな反りの場合に行います。大きな反りに無理やり増し打ちするとサイディングが割れてしまい、結局張り替えを行わなければなりません。

このような理由から反りや浮きが大きな場合や剥がれが酷い場合にはサイディングの張り替え、もしくは重ね張りになります。

 

重ね張りは、現在の外壁材の上から新たなサイディング貼る工法です。不良個所だけ貼ってしまうとデザインや色目が合わなくなるので、すべての外壁の上から貼らなければならなくなります。

サイディング貼り替えの流れ

サイディングの張り替えの場合、まず目地に埋められているシーリング材をカッターナイフなどで切り取ります。

サイディングがビス打ちの時には、インパクトドライバーで簡単に外せますが、釘打ちの時にはバールを目地に差し込みはがし取ります。

 

ネジやビスを使わない「金具工法」で取り付けられたサイディングの場合は、目地をカッターナイフで切り取り取った後、症状が起きているサイディングをサンダーや丸ノコなどの電動工具で切れ目を真横に入れて、サイディングを引き抜く様にして取り外す事ができます。

 

現在サイディングの取り付けは金具工法が主流になっています。あまり労力を掛けずに貼ることができますが、金具の取り付けなどはある程度の熟練が必要になります。

 

サイディングを張り替えた後は、目地にコーキング材を打ちます。

釘打ちやビス止めの時に、皿の凹みが深い時には凹みをパテ材で埋め、サイディングに付属しているタッチアップペイント(サイディングと同色の補修液)で色を塗って目立たない様に仕上げます。

施工の時にサイディングに付いた傷なども同じように補修します。

 

反り・浮き・剥がれの補修費用

 

増し打ちの場合、反りや浮きの個所が少ない場合にはビスや釘の材料費と人件費を入れても1平方メートル、もしくは個所単価で計算されます。

平均5百円~1千円程ですが、あまり補修個所が少ない時には人件費のみの請求となります。
一方張り替えの場合、材料費や人件費。その他諸経費を入れ、平均7千円から1万2千円の費用となるでしょう。

 

サイディングのひび割れ

サイディングの劣化でひび割れが生じている時、張り替える程のひび割れでない場合にはコーキング材の注入により補修する事ができます。

 

サイディングのひび割れの症状

 

サイディングのひび割れ(クラック)については、地震などの原因を除いて発生している場合にはサイディング以外にも建物に深刻な劣化が起こっていると考えらます。サイディングとサイディングの間にはコーキング材で埋められた目地がありますが、これはサイディングの膨張や収縮の為の調整役割も兼ねています。それがあるのにも関わらず、サイディングにひびが入るということは、サイディング自体に何らかの負荷がかかっていることが想定されます。

 

サイディングのひび割れの補修方法

 

小さなひび割れの際はパテやコーキング材をひび割れに塗り、ヘラでのばしてひび割れを埋めます。

サイディングとの色合いが気になる時には、サイディングの色に近いパテやコーキング材を利用するか、クリアータイプを使用します。

 

大きなひび割れの時には、割れ目に沿ってカッターナイフで溝を作ります。溝ができたら、ハケで削った部分を綺麗にしてゴミやホコリを取り除きます。

この後に「プライマー」という、下地材とコーキング材などの接着力を高める溶剤を塗るのですが、ゴミが残っていると接着力に影響を及ぼしてしまうので、清掃は綺麗に行いましょう。

 

プライマーをひび割れに塗り終えたら、コーキング材をコーキングガンにセットして、ひび割れに充填して埋めます。

コーキング材はヘラなどでしっかりと平らに整えます。コーキング材が乾いたら塗装で仕上げてひび割れを隠します。

 

サイディングのひび割れの補修費用

 

業者の場合、平均20万円~40万円くらいかかります。材料、人件費、雑費などの金額に加え、足場の設置やひび割れの大きさや数。ひび割れが入っている場所にもよって価格は大きく変わります。
自分で補修をする場合、材料や道具をそろえたとしても2万円から3万円程で済みますが、高所の場合には足場を掛けなければ届かないので、その費用を確認しておきましょう。

 

シーリング材の劣化によるひび割れ


目地と目地の間のシーリングには2つの役割があります。1つは目地の防水。もう一つはサイディングの動きの緩衝材の役割があります。

 

シーリング材劣化の症状

 

目地に埋められているシーリング材がひび割れており、カビなどによって変色している時にはシーリング材の「打ち直し」が必要です。そのままにしておくと、ひび割れから水が入ってサイディングや躯体に影響を与える他に、サイディングの緩衝材としての効果も発揮できないので、サイディングの破損やひび割れに繋がってしまいます。

 

シーリング材劣化の補修方法

 

補修には古くなったシーリング材を取り除き、新しいシーリング材を打ちます。

ネットでは、古くなったシーリング材の上から打ち直す事も紹介されていますが、すぐに割れることや腐食の温床となる事が多いので、必ず古いシーリング材は取り除いて新しいものを打ち直しましょう。

 

まず、カッターナイフで古くなったシーリング材を取り除きます。

できるだけ綺麗に取り除くことが美しい仕上がりに繋がります。綺麗に取り除いたら、目地に沿ってマスキングテープを貼って養生します。

養生が終わったら、下地とシーリング材の吸着を高めるプライマーを塗ります。

 

次にシーリング材をコーキングガンにセットし、目地に沿ってゆっくりと流し込んでいきます。

流し終わったら表面をヘラで整えましょう。その後マスキングテープを剥がし、しばらくそのままにして乾燥を待てば作業完了です。

 

シーリング材劣化の補修費用

 

シーリング材のひび割れなどは、経年劣化として考えるとすべての目地のシーリング材を打ち直した方が良いでしょう。そうなると施工範囲も広くなるので材料費もかかります。


業者に頼む場合、古いシーリング材の撤去費用や、作業環境によって足場代も必要となる事から、金額も20万から50万円と大きくなります。自分で施工した場合でも、5万円~7万円程の材料費がかかります。

 

サイディング補修をDIYで行うことはデメリットが多い

これまで、サイディングの症状別に補修方法と費用を見てきましたが、正直なところDIYで行うには手間や技術を要する作業が多いことが解ります。その原因をいくつかご紹介致します。

足場が必要となるため補修費用が高額になる

サイディングの補修には、不良を起こしている箇所が高所や、全面洗浄や張り替えが必要な場合には、足場か必要となってきます。足場を掛ける大きさや高さによって金額は変わりますが、一般的な住宅の場合、足場代の他に養生費用、横持や運搬費用なども入れて15万円から20万円程費用が掛かります。

 

高所作業のため大きな危険が伴う

サイディングの補修は高所作業になる場合が多く、専門業者でも転落防止の為に親綱を張って安全帯を着用します。そのくらい高所からの転落という危険を伴いますので、DIYで高所作業を行う事は大変危険です。ひとりで高所作業を行うことは、どんな作業であっても大変危険ですので絶対に止めて下さい。

 

正しい補修方法を行えないことで、補修の効果が薄くなる


サイディングの塗り直しに使う塗料の選択や、ひび割れに使用するコーキング材に関しても専門知識が無ければ、せっかくDIYでサイディングを補修したとしても効果が無いことがあります。また、補修方法も下地処理を丁寧に行い、シーリング材もしっかり打たなければ効果はありません。

 

サイディング補修をDIYで行うのは部分的な補修でかつ補修箇所が低い位置にある場合にとどめる

以上の事を考慮すれば、DIYでサイディングの補修を行うことはメリットが少ないといえます。サイディング補修の知識が無かったり、本格的に足場を構えなければならない程に、高所や広範囲に補修箇所が広がっている場合は、専門業者に頼む方がリスクを考えると得策です。

ご自身でサイディングの補修を行うときには、ひび割れの補修などの部分的な補修にして、安全の為に足場や脚立を使用しないような低い位置の補修に留めましょう。

 

サイディング補修の失敗しない業者の選び方

サイディングの補修には、作業の手間や工法の知識が必要となります。

そこで、工務店や専門の業者に工事を依頼するのですが、手抜き工事をする業者や高額な工費を要求する業者は避けたいものです。そういった業者に関わらない為のポイントをご紹介します。

地場で営んでいる外壁リフォームの専門業者に依頼する

地場で長く営まれている業者は、施工実績も豊富で腕のある職人や経験豊富な現場管理者がいます。

こういった業者なら、施工レベルも心配はない他にも、近隣とのトラブルや契約内容の確認などもしっかりと対応をしてくれます。

また、会社が近くであれば実際に会社に足を運び、会社の実態を確認する為にも代表者の人柄や社員の様子、会社の状況なども見てみると良いでしょう。

リフォーム業者が多い地域から選ぶことで費用を抑える

リフォーム業者が多い地域で施工会社を選ぶことにより、リフォーム費用を安く抑えることができます。リフォーム業者が多い地域では、顧客獲得為に色々な補償やアフターサービスを付けて見積もりを出してきますので、お得に工事をしてもらえることもあります。

大手リフォーム業者で依頼しない


大手のリフォーム業者に依頼を行えば、アフターサービスや保証もあって安心と考えられると思います。しかし、大手リフォーム会社では直接職人さんを雇って運営している訳ではありません。お客さんから依頼を受けると提携している下請け業者や、お客さんの近くの施工会社に依頼をかけて工事を行っています。なので、補修工事料金に外注手間賃やマージンが加算されているので、少々割高な見積もりになってしまいます。
自社でリフォームを行える会社などでは、外注手間賃やマージンは含まれません。また、施工後に不具合などがあった時には、対応も可能な施工会社を選択すればよいことなので、コスト面を考えると大手リフォーム会社はお勧めできません。

 

サイディング補修の施工実績がある業者から選ぶ

サイディング補修実績のある施工業者には、それまで自社が行ってきた補修工事の写真などが残っています。

施工例や実績の写真を見せてもらうことで、その会社の施工方法や施行後の仕上がりが確認できるので、安心して工事を任せることができます。

 

複数業者で相見積もりを取る

例えばA社で見積もりをとり、B社でも見積もりを行ってもらえば、費用や工事内容を比較する事ができるからです。これを「相見積もり」といいます。
サイディング補修工事は、家の状態や補修の症状で大きく変わってきますので、数社から見積もりを取ることで、「どのような工事を行い、費用はどのくらいが適正なのか」ということが解ってきます。

必ず相見積もりを取って比較検討を行いましょう。

まとめ

サイディングのひび割れが見つかった時には、放っておくと劣化の症状がどんどん進行し、建物の寿命を縮めてしまいます。また、DIYで補修を行うにもある程度の専門知識や、転落防止の為の安全対策を取らなければなりません。
サイディングの異常を見つけたら、まずは専門の業者に見てもらうことが大切です。この記事にある、良い専門業者を選ぶポイントを押さえて優良な専門業者を選択すれば、サイディングを長持ちさせることができて快適な住まい環境を維持する事ができることでしょう。

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