
サイディングの種類3種を徹底解説 | 各サイディングのメリット・デメリットや費用・メンテナンス方法まで

「外壁のリフォームにはサイディング材を使うのがいいみたいだけど、どの種類を選べばいいんだろう…」
こういったことでお悩みではないでしょうか?
品質が安定していてコストを抑えつつ外壁のリフォームをおこなえるサイディング材ですが、ひとくちにサイディング材と言ってもいくつか種類があり、リフォームをおこなう際にはどのサイディング材を使ってリフォームするのかを決めなくてはいけません。
でも、どういった種類のサイディング材をリフォームに使うかどうか決めるためには、それぞれのサイディング材の特徴やメリット・デメリットなどをきちんと理解しなくてはいけませんよね?
そこでこの記事では、サイディング材の種類について詳しく解説していきたいと思います。
3種類のサイディング材とそれぞれのサイディング材のメリット・デメリット、メンテンスの仕方などについてわかりやすく解説していくので、サイディング材での外壁のリフォームを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
サイディング材とは何か
サイディング材は住宅の壁面に使用される壁材の一種です。
サイディング材はパネルのようになっていて、それを何枚か壁面に貼り付け、隙間をコーティングして埋めていくことで住宅の壁面を仕上げることができるようになっています。
元々住宅の壁面はモルタル材で仕上げるのが一般的でしたが、昭和の終わり頃からサイディング材が登場し始め、その使い勝手のよさから一気にシェアを拡大しました。
今では住宅の外壁の仕上げ材として8割近くのシェアを誇る人気の外壁材となっています。
サイディング材には3つの種類がある
外壁材として圧倒的なシェアを誇るサンディング材ですが、サイディング材にはいくつか種類があります。
そこでここからは、サイディング材の中でも特に人気の高い、
- 金属系のサイディング材
- 窒素系のサイディング材
- 樹脂系のサイディング材
といった3種類のサイディング材について詳しくみていきましょう。
金属系サイディング
まず初めに紹介していくのが、金属系のサイディング材です。
金属のサイディング材というのは、アルミニウムやステンレスなどの鋼材を素材として使用しているサイディング材です。
金属系サイディングのメリット
金属系のサイディング材のメリットと言えば、なんと言っても耐久性の高さが上げられます。
耐久性が高いということはそれだけメンテナンスの手間が省けるということにもなるので、金属系のサイディング材の大きなメリットだと言えますね。
また、素材が金属ということもあって、防水性や耐熱性にも優れています。
金属系のサイディング材は塗り壁や窒素系のサイディング材の上から重ね張りをする工法であるカバー工法にも対応しているサイディング材ですが、カバー工法で施工することによって、防音性を高めることもできます。
金属系サイディングのデメリット
金属系のサイディング材のデメリットとしては、素材に金属を使用しているということもあり、価格が高くなってしまいがちな点があげられます。
また、素材が金属ということもあって板金工事の扱いになるため、板金工事をおこなえる業者しか施工できません。
そのため、取り扱いのあるリフォーム業者が限られてしまいます。
その他にもデザインのバリエーションが少ないという点も、金属系のサイディング材のデメリットとしてあげられます。
金属系サイディングを使用する際の注意点
耐久性の高い金属系のサイディング材ですが、金属ということもあってサビや腐食には弱い傾向にあります。
また、サイディング材に使用されている金属素材と異なる素材の金属と接触すると劣化が早まってしまうことがある(接触腐敗)ので、この点にも注意しましょう。
金属系サイディングのメンテナンスについて
金属系のサイディング材は耐久性が高いということもあって、10〜15年程度はメンテナンスが不要になります。
具体的なメンテナンス方法としては塗替えでのメンテンナスが一般的です。
しかし、注意点の部分で紹介させてもらった通り接触腐敗の可能性があり、その影響によってはメンテナンスまでの期間が短くなることがあります。
金属系サイディングの費用
金属系サイディングをおこなう場合の費用の相場は、30坪あたり400,000円ほどとなっています。
ここにシーリング工事代と施工費・人件費が加わるため、総額としては150〜220万円ほどになります。
金属系サイディングを使用した外壁リフォーム事例
金属サイディングは耐久性に優れる反面、デザインのバリエーションが他の外壁材に比べて劣ります。
耐久性やメンテナンスの手間が少ないことを重視する際にはお勧めの外壁材です。
窯業系サイディング
次に紹介していくのが窒素系のサイディング材です。
窒素系のサイディング材というのは、セメント質の素材と繊維質の素材を混ぜて窯で加熱したサイディング材です。
窯業系サイディングのメリット
窒素系のサイディング材のメリットとしては、耐震性や耐火性が高いところがあげられます。
つまり防災性が高いということですね。
また、加工がしやすいということもあってデザインのバリエーションも豊富です。
焼き物であるという特性上、正確に形状をデザインすることが可能なのです。
他のサイディング材に比べて比較的安く施工できるというのも窒素系のサイディング材のメリットとしてあげられるでしょう。
窯業系サイディングのデメリット
窒素系のサイディング材は材料となるセメント質が熱を吸収しやすいため、熱がこもりやすいというデメリットがあります。
また、他の素材よりも劣化が早いというデメリットがあり、メンテンスの頻度が多くなりがちです。
窯業系サイディングは、そのままでは素焼きのセメント質がむき出しの状態です。
水分を吸収しやすい素材のため、塗装により防水処理を施さない場合は吸収した水分により内部から劣化する可能性が高いためです。
窯業系サイディング材を使用する際の注意点
デメリットとしてもあげさてもらったように、窒素系のサイディング材は劣化が早い傾向にある素材です。
特に注意が必要なのがコーキングで、コーキングが劣化してしまった際に放っておくことなくしっかりとメンテンナスをおこなう必要があります。
窯業系サイディングのメンテナンスについて
窒素系のサイディング材のメンテナンスは、7〜8年ほどを目安におこなっています。
具体的なメンテナンス方法としては、つなぎ目の補修やサッシまわりのシーリングに対しての補修をメインにおこなっていきます。
窯業系サイディングの費用
窒素系のサイディング材は30坪あたりの相場が500,000円ほどとなります。
ここにシーリング工事代と施工費・人件費が加わるため、総額としては160〜230万円ほどになります。
窯業系サイディングを使用した外壁リフォーム事例
引用:http://nurikae-no1.com/works/%E6%B2%BC%E6%B4%A5%E5%B8%82%E3%80%80n%E6%A7%98%E9%82%B8%E3%80%80%
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窯業系サイディングは焼き固めるため、様々な形をデザインすることが可能です。
そのため、理想の外壁を作りあげることが出来る可能性は高いでしょう。
ただし、防水性をカバーするための塗装についても考慮に入れることが重要な外壁材といえます。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングというのは、塩化ビニル樹脂を素材として使用している外壁材を用いたサイディング材です。
使用されている素材の特徴から、寒い地域の外壁材として使用されることが多くなっています。
樹脂系サイディングのメリット
樹脂系のサイディング材にはシーリング用いられていません。
そのため、目地の補修が不用になるという大きなメリットがあります。
また、他のサイディング材に比べて非常に軽いという点もメリットとしてあげられるでしょう。
その他にも耐熱性が高い点や、木ならではの味わいのある仕上がりになるというデザイン的なメリットもあります。
樹脂系サイディングのデメリット
樹脂系のサイディング材は使用している素材の特性上、防音性がそれほど高くありません。
また、木であるため、防火性も低くなっています。
メンテナンスの頻度が高い点についても樹脂系のサイディング材のデメリットとしてあげられるでしょう。
紫外線で劣化しやすいため、どうしてもメンテナンスの頻度は高くなってしまうわけですね。
樹脂系サイディング材を使用する際の注意点
樹脂系のサイディング材は木ならではの味わいのある仕上がりになるというメリットがありますが、デザインのバリエーション自体はそこまで多くありません。
そのため、デザインにこだわりたい方にとってはあまり向かないサイディング材と言っていいでしょう。
樹脂系サイディングのメンテナンスについて
樹脂系のサイディング材は寿命こそ長い傾向にありますが、紫外線に弱いため、細かなメンテナンスが必要になることがあります。
メンテンスの目安の期間としては、10年ほどです。
具体的なメンテンスとしては、紫外線対策用の塗料と塗ったり、張替えをおこなったりしていきます。
樹脂系サイディングの費用
樹脂系のサイディング材は30坪あたりの相場が900,000円ほどとなっています。
ここにシーリング工事代と施工費・人件費が加わるため、総額としては200〜270万円ほどになります。
樹脂系サイディング材を使用した外壁リフォーム事例
このように樹脂系サイディングを使用することで、樹脂ならではの独特な質感がでます。
樹脂系サイディングならではのデザインが好みの場合、このサイディングを選択することも視野に入れると良いでしょう。
まとめ
サイディング材での外壁リフォームを考えている方のために、サイディング材の種類とそれぞれの特徴などについて詳しく解説させていただきました。
それぞれのサイディング材にメリットとデメリットがあるので、実際にサイディング材を用いてリフォームをおこなう際は、それぞれのサイディング材の特徴とメリット・デメリットを比較し、どの種類のサイディング材を使ってリフォームをおこなうのがいいのかよく検討してから決めるようにしましょう。
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