
外壁塗装をするときの塗料の種類と知って得する塗料の選び方
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これから外壁塗装を行う際に外壁に使う塗料の選択は重要になってきます。塗料の種類によって価格や耐久年数が異なっており、塗料の選択を誤ると数年のうちに再び高いお金をかけて塗装をする必要がでてきてしまいます。失敗しない外壁塗装のためにも塗料は慎重に選びましょう。ここでは外壁塗装に使われる塗料について詳しく紹介していきます。
外壁塗料の種類
一般的な塗料の種類には以下のような種類の塗料があります。
・アクリル系塗料
・ウレタン系塗料
・シリコン系塗料
・フッ素系塗料
これら以外にも以下のような機能的な外壁塗料があります。
・遮熱塗料
・光触媒塗料
価格や耐久年数が塗料の種類によって大きく変わってきます。おおまかには下記の図のような耐久年数、価格帯になっています。
詳しくは“塗料別の詳しい特徴”の内容で見ていきます。
塗料別の詳しい特徴
それぞれの塗料の具体的な価格や性能についてご紹介します。
注意:価格は20~30坪程度で2階建てのお値段です。塗料以外の費用も込みです。
●アクリル系塗料
耐久年数 |
4~7年 |
価格 |
60万~110万円 |
メリット |
・安い |
デメリット |
・耐久性が低い ・防汚性が低い |
アクリル系塗料は価格がとても安いですが、耐久年数が短く汚れやすいです。何度も塗りなおしたいという方にはおすすめです。約20年前に発売された塗料で、現在ではあまり使われていません。
●ウレタン系塗料
耐久年数 |
7~10年 |
価格 |
75万~125万円 |
メリット |
・密着性に優れ、剥がれが気になる箇所に使える ・価格と耐久性のバランスがいい |
デメリット |
・耐久性が高くない |
価格と性能のバランスが非常に良い塗料です。密着性、弾性があるのでひび割れしにくいです。以前は広く使われていましたが、現在ではシリコン系の価格が低下してきたので、以前ほど使われなくなりました。
●シリコン系塗料
耐久年数 |
12~15年 |
価格 |
85万~140万円 |
メリット |
・汚れにくく、カビにくい ・耐久性がある ・弾性がある |
デメリット |
・価格が若干高め |
非常にバランスの取れた塗料です。耐久年数が長く汚れにくいです。弾性もあるのでひび割れしにくいです。近年価格帯が下がってきたことで、現在では最もよく使われている塗料となっています。
●フッソ系塗料
耐久年数 |
15~20年 |
価格 |
150万~250万円 |
メリット |
・耐久性が非常に高い |
デメリット |
・価格が高い ・弾性が低いため、ひび割れやすい |
非常に耐久性の高い塗料です。航空宇宙産業機器に使用されるほどの機能性を持っています。弾性が低くひび割れやすい点に注意が必要です。価格が高いので一般住宅ではシリコン系塗料ほど広く使われていません。
●遮熱塗料
耐久年数 |
12~15年 |
価格 |
130万円前後 |
メリット |
・環境にやさしい ・夏は涼しく、冬は暖かい |
デメリット |
・価格が高い |
遮熱塗料は赤外線を反射することで、外壁の表面温度の上昇を抑える機能があります。そのため室内の温度を一定に保ちやすく、冷暖房の光熱費を抑えることができます。しかし、耐久年数がシリコン系とあまり変わらないにもかかわらず、価格が高いというデメリットがあります。
●光触媒塗料
耐久年数 |
15~20年 |
価格 |
130万円前後 |
メリット |
・耐久性が非常に高い ・環境にやさしい ・汚れがつきにくい |
デメリット |
・価格が非常に高い |
光触媒塗料は太陽の熱でカビや汚れを分解し、雨で汚れを洗い流すセルフクリーニングの作用を持っています。耐久年数は長いですが価格が高めです。次世代塗料を使ってみたいという方におすすめです。
長期的に塗り替えを繰り返した際にお得な塗料
短期的なコストは“塗料別の詳しい特徴”でご紹介した通りですが、長期的に塗り替えを繰り返した際のコストはどれくらいになるでしょうか?ここでは45歳の方が80歳までマイホームに住み続けたと仮定して計算していきます。
●アクリル系塗料
一回で掛かる費用・・・約85万
耐久年数・・・約5年→35年間で8回張り替える
35年で掛かる費用・・・約680万
●ウレタン系塗料
一回で掛かる費用・・・約100万
耐久年数・・・約8年→35年間で5回張り替える
35年で掛かる費用・・・
約500万
●シリコン系塗料
一回で掛かる費用・・・約112万
耐久年数・・・約13年→35年間で3回張り替える
35年で掛かる費用・・・約336万
●フッ素系塗料
一回で掛かる費用・・・約200万
耐久年数・・・約18年→35年間で2回張り替える
35年で掛かる費用・・・約400万
●遮熱塗料
一回で掛かる費用・・・約130万
耐久年数・・・約13年→35年間に3回張り替える
35年で掛かる費用・・・約390万
●光触媒塗料
一回で掛かる費用・・・約130万
耐久年数・・・約17年→35年間で3回張り替える
35年で掛かる費用・・・約390万
35年住み続けることを考えるとシリコン系塗料が安くなりました。次いで遮熱塗料、光触媒塗料が続きます。反対に35年間で最もコストがかかるのはアクリル系塗料でした。
光触媒塗料はクリアなものだと工程が多くなり価格が跳ね上がることもあるので注意が必要です。
おすすめの外壁塗料メーカー
日本の塗料メーカーで圧倒的なシェアを誇っているのはエスケー化研、日本ペイント、関西ペイントの3社です。この3社で日本の外壁塗料のシェアの90パーセントを占めています。この3社でしたら安心してご使用頂けます。塗装業者にこれら以外のメーカーを提案された場合は詳しく内容を確認した上で検討をしましょう。
旧塗料と新塗料の相性
あなたは今現在ご自宅の外壁に使われている塗料を知っていますか?実は再塗装の際には旧塗膜と同系の塗料を使用すると密着性が高くなり、性能が最大限に引き出されます。ですので、現在自宅の外壁に使われている塗料を知ることは大切になってきます。
しかし、現在使用している塗料は素人が見ただけでは判断がつきにくく、外壁塗装工事に熟練したプロでさえ見誤ることがあるほどです。一度信頼のできるに専門家に調査してもらいましょう。
パターン別おすすめの外壁塗料
実際にあなたに合う塗料をパターンに分けてご紹介します。
一度にかかる価格抑えたい!・・・ウレタン系塗料
アクリル系とほとんど値段が変わらず、性能はアクリル系よりも断然よいのでウレタン系がオススメです。
価格と耐久年数のバランスを重視したい!・・・シリコン系塗料
耐久年数も長く、ひび割れもしにくいです。価格もフッ素系ほど高くなく、非常にバランスの取れた塗料といえます。ウレタン系もバランスがいいですが、シリコン系の方がすべての面で一回り上の性能を持っており、価格も低下してきたことから最もバランスの取れた塗料だと言えます。長期的なコストが非常に安いです。
とにかく耐久年数を重視したい!・・・フッ素系塗料
価格はとても高いですが、耐久年数は非常に長くなります。お財布に余裕のある方や何度も塗りなおすのは面倒だという方はフッ素系がおすすめです。
失敗しない塗料選びのためのチェックポイント
様々な塗料をご紹介しましたが、実際に失敗しない塗料を選ぶために下記の2点に気を付けましょう。
①複数の業者に見積もりをしてもらう
同じ塗料であっても業者によって見積り額が異なってくるので複数の業者に見積もりをだしてもらいましょう。
②実際に塗料を使った建物を見せてもらう
実際の仕上がりや数年後のイメージは写真ではなかなかつかみにくいです。実際に利用する前に実際に塗料が使われている建物を見せてもらい、仕上がる具合などを確認しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?自分に合った塗料はみつかりましたか?塗料の種類を参考にして失敗のない外壁塗装をしましょう。最後におさらいをしておきます。
★外壁塗料の種類
・アクリル系塗料
・ウレタン系塗料
・シリコン系塗料
・フッ素系塗料
・遮熱塗料
・光触媒塗料
★長期的なコスト面は光触媒塗料、シリコン系塗料が最も安くなる。
★オススメの外壁塗料メーカー
・エスケー化研
・日本ペイント
・関西ペイント
★パターン別おすすめの外壁塗料
・価格を重視したい!・・・ウレタン系
・価格と耐久年数のバランスを重視したい!・・・シリコン系
・とにかく耐久年数を重視したい!・・・フッ素系
★失敗しない塗料選びのためのチェックポイント
・複数の業者に見積もりをしてもらう
・実際に塗料を使った建物を見せてもらう
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